どうせ運動するならば、100%の力を出し切りたいですよね。お腹が痛くなったり、重いと運動へのモチベーションがなくなる事だってあるはずです。パーフェクトな運動を阻害する、6つの食品を見ていきましょう。運動中・後の体の不調は、運動前の軽い食事内容が問題だったのかも知れません。
運動前に避けたほうがいい食事について知りたい!
運動前に避けたほうがいい食品がある理由は、食事内容によってその後の運動に影響があるからです。
食べたものが消化に時間のかかるものでしたら、運動中もまだ胃で消化している最中です。身体を動かすと、体内の血液は筋肉で使われるので、胃に十分な血液がいきわたりません。結果、消化不良不良を起こし、わき腹が痛くなってしまいます。また、胃に負担がかかることで疲れやすくなり、予定のプログラムがきちんとこなせません。
とはいえ、空腹時のまま運動をしても低血糖などを引き起こすので危険です。低血糖は、めまいや貧血の原因です。何か食べ物などを摂取してから運動するしましょう。
運動前に避けたい6つの食品
運動前はエネルギーを補充するために食事をとりたくなります。ですが、食事内容によって運動のパフォーマンスを下げてしまってはもったいないです。何がNG食材なのかあらかじめチェックしておきましょう。
1:ヨーグルト
牛乳などもですが、乳製品に含まれる糖は消化が遅く、胃痛や胃の不快感に繋がる事があります。また、吐き気、嘔吐を招く可能性もあります。
2:卵
良質なたんぱく質のよい源です。ただし、炭水化物と比べると、はるかに消化に時間がかかるため、運動中に倦怠感を引き起こす原因となる可能性もあります。運動前のスクランブルエッグやゆで卵は出来るだけ避けた方が良いでしょう。
3:ナッツ
運動前に食物繊維を多く含む物を食べると、胃腸にストレスを引き起こしてしまいます。特に胃腸の弱い方は、食物繊維を多く取るだけで胃もたれや食欲不振を起こすほどです。
運動中には消化器官の働きが鈍ります。消化されない食物繊維は、胃腸に負担を掛けすぎてしまうのです。結果として、運動後に下痢になったり、運動中の胃痛の原因となります
4:きのこ類
繊維質の為、ナッツと同じ理由からあまりおすすめできません。
5:アボカド
日本では、運動前に摂るといいという意見が目立ちますが、ヨーロッパやアメリカではその反対のようです。アボカドが含む栄養素といえば?そうです。良質な脂質と食物繊維ですよね。
食物繊維はナッツでご紹介した通り運動前には控えた方が良いです。脂質もまた、問題なのです。消化に時間がかかるので、運動中に倦怠感を引き起こすとされています。同じ理由から、揚げ物などの摂取も運動前は控えましょう。
6:フラックスシード(亜麻仁=アマニ)
最近、ダイエット効果があると注目されている「アマニ油」は、日本でも有名ですよね。ヨーロッパでは、健康食向けのパンにアマニが含まれる事も多いのです。シリアルやクッキーにも良く使用されています。
さて、このアマニ、運動前に食べたくなる食品ですが、食物繊維も多く、アマニ油は下剤として使われる事もあります。こうした理由から、運動前よりも運動後の摂取がお勧めです。
▼ワンポイントアドバイス
運動前に避けたほうがいい食品は、消化に時間がかかる乳製品と卵、脂質、繊維質のものです。
筋トレなど運動の前に食べるといいものをご紹介
運動前の食事としておすすめのものを紹介します。空腹時の運動は、極力避けましょう。空腹のまま運動すると、体脂肪と共に筋肉量まで減ってしまうため、基本的にはダイエットには良くないといわれています。
運動前はエネルギーになる食べ物がおすすめ
運動前はエネルギーになる食品をとることがおすすめです。エネルギーが補給されていないと、体内のたんぱく質が分解されてエネルギーにかわってしまいます。運動をして筋肉を鍛えているのに、分解されてしまったらもったいないですよね。そぎ落とすのは、脂肪であって筋肉ではありません。
また、運動前にカフェインを摂取すると脂肪燃焼効果があるとされていますよ。
運動の10分前
スポーツドリンク、ゼリーの栄養補助食品
消化吸収まで時間がかからないものを選びましょう。ドリンクやゼリーなど飲みやすく消化しやすいものがおすすめです。固形のものは避けたほうがいいですよ。
運動の30分前
バナナなどの果物、果汁100%ジュース
バナナなど糖分が補給できて消化も早い果物や旬の果物がおすすめです。忙しい運動前に果物をカットする余裕のない方は、100%ジュースなどでもいいでしょう。
運動の1時間前
油不使用の炭水化物(腹4分目位までにとどめておきましょう)
パン、おにぎり、パスタなど油を使っていない炭水化物がおすすめです。炭水化物はエネルギーになりやすく消化も早いので最適です。
運動の2時間前
油を控えた炭水化物主体の軽食(腹8分目位までにとどめておきましょう)
運動は食事の2時間前にするのがいいといわれています。食べ物の消化吸収は3時間かかるので、食事の2時間後がほどよく消化吸収されエネルギーに満ちているゴールデンタイムです。空腹感も抑えられています。その時間帯を活かすように、油をひかえて炭水化物を摂取するようにしましょう。
運動の2時間以上前
栄養バランスがいい通常の食事内容で大丈夫です。ただし、油っこい料理はNG。
から揚げ、とんかつ、野菜炒めなどの油料理は消化に悪いので控えるようにしましょう。できたら、煮物や野菜蒸しなど油っこくないものがおすすめです。
番外編
キリンから「飲むライザップ」ことライザッププロテインボトルが出るかもしれません。食前食後に最適な飲み物を開発している情報をキャッチしました。既にライザップスイーツがコンビニなどで買えますが、今回は運動前や運動後に注目しているとのこと。
注意!運動後の食事内容によっては太る原因に?
運動後の食事内容によっては太る原因になる場合もあります。運動前にはこれだけ配慮したのですから、最後までつめが甘くないようにしましょう。
運動後食事を控えるのはやめましょう
運動後はなるべく食事を控えたくなりますよね。せっかく汗をかいたから、ここで食事制限もして痩せたい、という気にもなるかもしれません。ですが、運動後に食事を控えるのはリバウンドの原因になるのでやめましょう。また、疲労の回復も遅れて、疲れをもちこしてしまいます。
運動をした後は、良質なたんぱく質とたっぷりの野菜を摂取するように心がけましょう。
運動後に空腹になったからといって食べ過ぎない
ランニングなどで汗を心地よく流した後は、がっつりした肉料理が食べたくなる時もあるでしょう。でも、ここで食べ過ぎてしまってはいけません。
カロリーを過剰に摂取してしまう可能性があります。とくに、食欲をうながす活性型グレリンというホルモンは男性より運動後の女性のほうが分泌されやすいとされています。
水分補給に市販のスポーツドリンクを飲みすぎない
市販のスポーツドリンクにはたくさんの砂糖が含まれています。ポカリスエット(500ml)には、スティックシュガー11本分の砂糖が含まれているという調査結果もあります。のどが渇いていても、飲みすぎないようにしましょう。
スポーツドリンクの代わりに、手作りホームメイドドリンクを用意したら、砂糖の摂取量もおさえられるし、おすすめですよ。
ホームメイドドリンクの種類についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
最後に
運動前に避けたい食品のほとんどが、ダイエットの味方とされる食品でした。ダイエットの力強い助っ人ですが、食べるタイミングを今一度確認してみましょう。ポイントは、運動前に「消化の悪いもの・脂質・食物繊維」を多く含む食品は避けた方が良いという点です。
運動まで時間がない時は、消化のいいフルーツドリンクやゼリーなどを摂取するようにしましょう。空腹時に運動したほうが、体内の脂肪が燃焼されるイメージですが、大切な筋肉をつくるたんぱく質を分解しかねないのでやめたほうがいいです。
忙しいなか運動する時間を作ってるのでしょうから、時間に合わせた食品を用意しておくのは大変かもしれません。まずは、美肌や便秘対策にも効果的な果汁100%ジュースやバナナなどを常備しておいて、運動前に軽く摂取するようにしてはいかがでしょうか。ストレスなく、空腹をほどよく満たして運動をより効果的なものにしていきたいですね。